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木造軸組工法のメリットとデメリット

2016/09/14 (水)

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木造住宅の工法はいくつかありますが、

その中でも最もよく採用される2つの工法をご紹介いたします。

 

①木造軸組工法
日本で古くから発達してきた伝統的な工法で在来工法とも
呼ばれています。
木の土台の上に柱と梁で骨組みを組み、斜めに留める筋かいという
材で補強して地震などの横からの衝撃に耐える構造になっています。
柱や梁、筋かいの接合部には専用の金物を使用して強度を高めています。

 

②2×4(ツーバイフォー)工法
ツーバーフォー工法は「枠組み壁工法」と呼ばれる工法です。
アメリカの開拓時代に考案された工法で、誰もが簡単に家を建てられるように

決まった大きさの材料を組み合わせて、釘で留めるだけの工法です。
弊社では主に①の木造軸組工法を採用しております。

では、木造軸組工法のメリットとデメリットについてご説明します。

 

<メリット>
①間取りの自由度が高い
柱と梁を組み合わせた骨組みで支えているため、
室内に支えるための耐力壁が少なくてすむなど構造的な制約が少なく、
デザインや間取りの自由度が高いです。
和のデザインから洋のデザインまで多彩なデザインを作ることができます。

 

②施工会社が多い
昔から日本全国に普及しているため、
ほとんどの建築会社さんで施工することが可能です。
よって施工会社を選ぶ際に選択肢がたくさんあるというわけです。

 

③将来的な間取り変更
将来的にリフォームや増築をする場合、自由度が高いことです。
耐力壁が少なくて済むことにより、壁を壊して2つの部屋を1つの大きな部屋にしたり、

壁を追加して新たに部屋を設けたりすることが容易にできます。

 

④開口部を大きく取れる
窓や出入り口等の開口部を大きく開けることが可能です。
ツーバイフォーの場合は耐力壁の長さに融通がききづらく、
大きな開口を取ることができません。

 

<デメリット>
①工期が長い
着工の際に壁まで完成してしまうツーバイフォーと比べて、
工期は長くなります。
木造軸組工法では上棟後、壁の施工を行っていくためです。
ツーバイフォー工法の工期が3ヶ月とすると、
木造軸組工法は6ヶ月ほどかかります。
(もちろん大きさ等によって工期は変動します。)

 

②大工の技術によって差が出る
工場で壁まで作成してしまうツーバイフォー工法に対し、
大工の手で一つずつ作り上げるため大工さんの技術によって差が出てしまいます。

 

③費用について
ツーバイフォー工法と比べて後期が長い分、
職人の施工費が高くなります。

 

 

以上木造軸組工法のメリットとデメリットになります。
木造の住宅にする場合、以上の2つの工法のうちどちらにするのかを
決めることは、とても重要な選択になります。
将来的なことや予算のことを考慮して、じっくりと考えて決定してくださいね。

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